地方から広州に出て来て営業を行っている様です。

周りと同じ事をしていても
ダメなのですが、
そこまで気が付かない様です。
インパクト（覚えて頂く）が大切です。

輸出よりは内需の方が増えている時代です。
手っ取り早く、広州の生地市場の前に座っているだけで、
依頼が来るのでしょう。

しかし、初めての場合
染め屋を選ぶ基準が難しいですよね。。。

夜、ふらふらと
裏路地を彷徨い歩く私です。
目的も有りません。

人の流れる方へ流されて行ってみます。

強烈に猛烈に
庶民の街へ入っていました。
ちょっと危険な香りがします。

こんな場所が好きな私です。

私が生まれた頃の日本を感じます。

で、

この部落には似合わない刺繍屋を見つけました。
とても、清潔で、明るく、機材も新しいのです。

小さな機材が無かったので、加工依頼は出来ないかと思いますが、
何かの機会が有れば、話だけでも聞いてみたいと思います。

一斉に同じ柄を刺繍する機械です。24枠を一度にセット出来そうな機材です。
その為、200枚の刺繍依頼を行っても、9回回せば完成してしまうので、効率良過ぎです。

付近にはプレス加工屋も有ります。ここも珍しく綺麗な店舗でした。中国らしく無いので残念です（笑）。
オーナーが裁断後のTシャツを見て考え込んでいました。
どうやって早くごまかして、完成させるか考えているのだと思います。

大手アパレルメーカーの品質の厳しさ、仕事の厳しさを
経験されていない、知らない人達も多くいらっしゃいます。
製品を企画すると言う事は、
店頭に出るまでの責任が有る訳です。
私は大手メーカーで揉まれて来ました。
そのお陰で今の私が有ります。

それが、小さなアパレル会社なら、更に人の少ない中で
適切な企画、指示書、生産、を進めなければなりません。
なのに、いい加減な指示書しか作れない、努力をしないのか、知らないのか、
そんな企画の会社様も見受けられます。

もう、なぞなぞの世界ですよ。
サイズさえ書いていないのに、縫製工場はとても大変な思いをして
生産します。通常ですと、その都度、サイズを見ながら、生地の厚みや縮みを考慮して
ミシンを使います。
それが出来ないのですよ。
この縮みが起こる事は、今回のお客様には伝えておりません。
なぜなら、縫製の一般常識だからです。スチームを掛けても縮みます。

経験で知って欲しいと思います。
素直に情報を吸収して欲しいと願います。
クレームにする事では有りません。

私はアパレルは常に勉強だと思っています。
正解の答えは有りません。
どの様に、自分に蓄積された情報をその都度
当て込むか、コントロールするか、使い分けるか、
一番ベストな製品に近づける努力を行っています。

商品の成績を付けるのは、購買のお客様なのです。

小さなアパレル縫製工場が犇めく
広州の裏の姿をお伝えしたい。
刺繍屋、釦屋、パターン屋、縫製工場、裁断場、、、、
この裏の要塞（洋裁）で服が完成出来るのである。

そんな素敵な広州。

真夏だと言うのに、
通りは湿度が高く、じめじめとし、日陰はひんやりとする。

服を作りたくてウズウズしている私です。

昨夜仕事を終えてから、速攻で作ってみました。

下着ですが、メンズのボクサーパンツです。

生地は残布。

綿100% ストレッチ性少ないです・・・。

2サイズパターン（製図）を用意して
小さい方で裁断、、、
店頭には無い様な、すごい立体パターンです。
走ったり座っていると楽なシルエットです。

ウェストゴムは適当にソフトな物を使用。

ストレッチが殆ど無いので縫い易いですが、
履けるのでしょうか？か？（笑）

さくっと完成。

立体過ぎて、足の付け根が大変楽なパンツシルエットです。
履きこなせるか？？

やはり失敗です。

生地が伸びなくて、関西人だとシュッとすると言います。
身体を痛めつける様な、強烈なフィット感とでも
申しましょうか、。少し履いていれば、身体に馴染むと思いますが
やめておきましょう。
かっこいい小さなお尻になります（笑）

100均で購入したポーチ。

生地が異様に伸びてきたので
素材変更してみました。

この商品を100円で販売出来るとは
（生産出来るとは）
凄い事です。
ここ広州で生地と付属を購入して原価を計算してみても
35円はします。そこに縫製工賃を加え、海外発送を行うと
容易い生産数では利益が出ませんよ。

大量に生産するにも、有る程度の品質も必要ですから
中国で管理するのも大変な事です。

で、素材は残布を使用しましたが
大変良い感じに成りましたよ（笑）
黒のファスナーをやめて赤色に変更。Wzip仕様。
今回はベルト部だけ再利用です。

3年前に比べれば、
中国のファスナーの品質は高くなっています。
しかし、価格勝負の粗悪ファスナーも今も沢山流通しています。

金属ファスナーの場合、ムシの間隔を見れば
品質が見えて来ます。ファスナーを閉じた時に
向こうが見えそうな物は最低で、直ぐに壊れます。

スライダーも金属が薄い物は要注意です。
特に引き手が薄いのは即折れたりしますから、
使わない方が良いですね。
YKKのコピーのコピー（金型）を使用しているメーカーは
即、ファスナーが閉まらなくなります。
精度が全く無い為です。

生産を縫製工場に丸投げしている日本の生産会社は
そこまでチェックしませんので
気をつけて下さいませ。。

中国でも、ブランド（メーカー）のファスナーが有ります。
仕入れに行くと、それでも偽物の窓口が有ったりしますから
恐い国です。

日本では18Cmのエフロンですが、　No.3コイルファスナーと中国人は言います。豊富なスライダーが有るので
品質に注意しましょう。ストッパー付きも種類豊富で、塗料の感じもピンキリですよ。
この写真はSBSと言う中国では大手メーカーの一つです。品質も高く安心出来ます。
価格は為替の影響で高く感じる様になりました。現在一本13円位…。

今日も広州のミシン市場に行ってまいりました。

とにかく、あ　つ　い　！

気温37度と言われていますが、
それ以上でしょう。。。

どのお店もエアコン無しです。

ミシンと言っても、システムは車のエンジンと同じで
油と鉄の世界です。
どのお店も分解し手入れをしています。
なので、殆ど外です。

先日も一度訪れているのですが、
再度歩いてみます。

欲しいのはロックミシン。それも中古。

先日は殆どどの店も良い物が無かったのですが、
今日は少し揃っていました。

どの店でも、テーブルにロックを乗せてもらい
通電し、実際に動かしてみます。
私はいつも縫い難い生地を3種類程持っていき、
実際縫ってみます。
遠慮はいりません。ガンガン縫ってみます。

癖が分かるのですよ。

ミシン目が暴れたり、振動が大きく成ったり、
異音が混ざっていたり・・・。
オイル漏れも見ながら、見て見ぬふりで、全てチェックします。

店側も、問題をカバー出来る（ごまかせる）厚い生地を持って来ますが、
私は全て却下します。

で、3軒目でお目に掛かったのが、
これ

そうですね。この綺麗な床・・・。
既に弊社にセットされています（笑）

古い中国メーカーのミシンです。
縫い目はとても綺麗です。

最高速度で少し振動が有るのですが、
サーボモーターなので最高速度を調整して
様子をみてみたいと思います。

お値段、相場を知っているのですが考えられない程激安でした。
保証は3ヶ月。
即、買値の元を取れば良いだけの話ですからね。

服をミシンで縫製するわけですが、
ミシンのマシン油（オイル）が製品に付く事が有ります。
特に高速運転を行う商品や淡い色の商品は特に気をつけなければ
なりません。

付いてしまった時には
油汚れを落とすクリーナーか
このベンジンが活躍する訳です。

しかし、ここ中国。
沢山のメーカーが有り、価格もバラバラ。
試して使う事も出来ない量が入っていますから
大変なんです。
不純物が入っていても困りますから
市場に行って、沢山目に付く缶を購入する事に
しています。

それにしても、
汚れもアッという間に落ちて、
アッという間に乾きます。
魔法の水です。

一缶で90元です。タオバオで購入すると100元前後・・・
タオバオの方が実店舗で購入するより割高です。送料も別途必要ですし。

私は今、広州でアパレル事業を行っているのですが、

プラスONEを始めます。

簡単な縫製は広州自社で行う事に致します。

どこまで、縫製の教育が出来るか、
品質をアップ出来るか、
働く人達にとっても、魅力ある会社にしたいと
考えています。

本当に簡単な製品からです。

考えても仕方が無いので、スタートです（笑）